スパダリ副社長の溺愛がとまりません！

月曜日ーー。予定では、昨日まで亮平さんとゆっくり過ごすつもりだったけれど、結局彼に急な仕事の電話が入り、それはなくなってしまった。

夜遅くなると聞いていたから、連絡も控えていると、亮平さんと過ごした土曜日が、まるで遠い日のように感じてしまう。

「おはよう、実和子。金曜日の、ダイニングバーのプレオープンパーティーはどうだった？」

オフィスへ着くと、優奈が興味津々の顔で聞いてきた。そんな彼女の姿にドキッとしつつ、笑顔で答える。

「うん、とっても素敵だった。インテリアもバッチリだし」

「へえ。それは良かったじゃん。で？ 橘副社長とは、連絡先とか交換できた？ もう仕事で会うことはないだろうし」

やっぱり、その質問がきたかと思いながら、言葉に詰まる。

亮平さんには、聞かれたら答えようと言われているし、内緒にする理由はない。きっと亮平さんだって、誰かに話すつもりなのだろう。

だけど、いざとなると恥ずかしい。それに、優奈のことだから大騒ぎするはず。

「どうしたの、実和子。橘副社長となにかあったの？」