スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「実はね、橘副社長と付き合うことになって……」

しどろもどろになりながら、本当のことを話す。これから先、亮平さんと一緒にいるところを見られないとも限らない。

ここは素直に話す方が、あとからお互い気まずい思いをしなくていいと考えたからだ。

すると優奈は、口を開けて絶句した。それは、驚きで声も出ないといった雰囲気だ。

「優奈、大声だけは出さないでよ?」

と釘をさすと、彼女は思い切り首を縦に振った。

「スゴイじゃない、実和子! 私感動しちゃった! ねえ、どっちから告白したの?」

優奈は努めて小さな声で話しているけど、興奮しているのは明らかで、頬がピンク色に染まっている。

「副社長から……」

「ええー⁉︎ スゴイよ! きっと、実和子の仕事の姿勢とかが、副社長の心を掴んだんだろうね」

「そ、そうかな……」

優奈にそう言われると、なんだか照れくさい。仕事ぶりを評価してくれているみたいで、嬉しかった。
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