スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
ドアに向き直り、ふたりを迎える。貴也さんは、テレビで見るよりずっと華やかな人だ。
茶色の少しパーマがかった髪を、ラフにアレンジして散らしている。目鼻立ちがハッキリとしていて、スーツ姿なのに華やかさが際立っていた。
一緒にいる広報部長は、三十代後半くらいか。ハーフのような顔立ちで、この人もまるでタレントのような派手な雰囲気をしている。
ふたりとも背が高く、スッとしたスタイルをしていた。
「初めまして。稲田設計事務所の原田です」
「広瀬と申します」
部長と挨拶をすると、貴也さんは手を大きく顔の前で振った。
「そういう堅苦しい挨拶はナシな。それより、早く打ち合わせをしよう」
「は、はい」
部長も戸惑っているのが分かるけど、貴也さんの言うとおりソファーに座ると、さっそく打ち合わせに入った。
「では、店舗レイアウトを決めながら、今回は同時に色合いも一緒に考えていきます。カラーやインテリアについては、広瀬からご提案していきますので」
部長の説明をひと通り聞き終わった貴也さんは、私に目を向けた。
「なあ、橘トラストホールディングスの副社長を知ってる?」
茶色の少しパーマがかった髪を、ラフにアレンジして散らしている。目鼻立ちがハッキリとしていて、スーツ姿なのに華やかさが際立っていた。
一緒にいる広報部長は、三十代後半くらいか。ハーフのような顔立ちで、この人もまるでタレントのような派手な雰囲気をしている。
ふたりとも背が高く、スッとしたスタイルをしていた。
「初めまして。稲田設計事務所の原田です」
「広瀬と申します」
部長と挨拶をすると、貴也さんは手を大きく顔の前で振った。
「そういう堅苦しい挨拶はナシな。それより、早く打ち合わせをしよう」
「は、はい」
部長も戸惑っているのが分かるけど、貴也さんの言うとおりソファーに座ると、さっそく打ち合わせに入った。
「では、店舗レイアウトを決めながら、今回は同時に色合いも一緒に考えていきます。カラーやインテリアについては、広瀬からご提案していきますので」
部長の説明をひと通り聞き終わった貴也さんは、私に目を向けた。
「なあ、橘トラストホールディングスの副社長を知ってる?」