スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
朝ごはんを食べながら、亮平さんがふと尋ねた。

「そういえば、貴也との仕事どうだった? あいつ、ちょっとクセがあってやりにくかったろ?」

「えっと……。社交的な方ですよね、とても」

亮平さんを紹介するという話を、してもいいのか迷ってしまう。貴也さんとは友達なのだから、話すにしても亮平さんが気を悪くしない言い方をしないと……。

と思っていたら、

「俺を紹介するとか言われなかった?」

アッサリ聞かれてしまった。

「い、言われました……。やっぱり、それって“お約束”なんですか?」

「ああ。本当に紹介してくるよ。だいたい、仕事関係という理由でね。でも俺は、だからって簡単に親しくはならないから」

亮平さんは、キッパリとそう言った。

「それは分かります。貴也さんが、亮平さんは冷たいところがあるとか言ってましたから。女性に軽い人じゃないと、ちゃんと思っています」

私の言葉にホッとしたような顔をした彼に、複雑な気分になる。

だからこそ、萌さんは亮平さんにとって、特別な人に違いないから。
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