スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「イメージから大きく外れることはないですけど、かなり選択が狭まれますよ? よろしいですか?」

「ああ、いいよ。ちょっとビジネスが絡んでてね。サイトに載っていないような商品も、注文可能だから、一度直接行ってみてくれないか? カタログだけでも貰ってきてほしい」

「分かりました。今日の午後に伺ってみます」

貴也さんから、店長の名前を聞くと電話を切った。

「なんの電話だったんだ?」

原田部長が気にかけて声をかけてくれる。貴也さんに頼まれた内容を話すと、ため息をつかれた。

「そうか。なにか事情があるのかもしれないから、指示どおりに従うしかないな」

「そうなんですけど……。少し一方的過ぎませんか? これで最後に、イメージに合わないとか言われたら」

不満を口に出すと、部長は苦笑している。

「そこまで意地悪い人にも見えないがな。だいたい、橘副社長の幼なじみなんだろ? あまり悪く言うなよ」

ほとんど部長にたしなめられるように言われ、渋々頷いた。
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