スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
午後一番に向かった先は、『プティ』という雑貨店で、店長の『中崎春香(ながざき はるか)』さんを尋ねた。
浅井百貨店の十階にあるこの店は、ワンフロア全てが店舗になっている。
平日の午後でも、お客さんで賑わっていた。
「久遠寺副社長から聞いてます。当店を選んでいただいて、ありがとうございます」
私と同じ年くらいの中崎さんは、カジュアルな雰囲気の可愛い人だ。屈託ない笑顔を見せてくれる。
「いえ……」
私の企画のなかでは、この店は外していたのに、仕事としては不本意だ。
「カタログを用意しましたので、こちらへどうぞ」
店舗の裏へ通されると、そこにはダンボールや袋に入った小物が置かれている。
カタログもダンボールに入ったまま山のようにあり、中崎さんは三冊を私に手渡した。
「一般向け、お得意様向け、そして今度の新作のものです」
「ありがとうございます。参考にさせてもらいます」
会社に戻ったら、この中から探すのよね……。ネットも含めて、できるだけ選択肢を広げないと。
ショッピング袋にカタログを入れてもらい、帰ろうとすると、彼女がクスッと笑った。
「今回は、ちょっとラッキーでした。私が萌ちゃんと友達だったから」
浅井百貨店の十階にあるこの店は、ワンフロア全てが店舗になっている。
平日の午後でも、お客さんで賑わっていた。
「久遠寺副社長から聞いてます。当店を選んでいただいて、ありがとうございます」
私と同じ年くらいの中崎さんは、カジュアルな雰囲気の可愛い人だ。屈託ない笑顔を見せてくれる。
「いえ……」
私の企画のなかでは、この店は外していたのに、仕事としては不本意だ。
「カタログを用意しましたので、こちらへどうぞ」
店舗の裏へ通されると、そこにはダンボールや袋に入った小物が置かれている。
カタログもダンボールに入ったまま山のようにあり、中崎さんは三冊を私に手渡した。
「一般向け、お得意様向け、そして今度の新作のものです」
「ありがとうございます。参考にさせてもらいます」
会社に戻ったら、この中から探すのよね……。ネットも含めて、できるだけ選択肢を広げないと。
ショッピング袋にカタログを入れてもらい、帰ろうとすると、彼女がクスッと笑った。
「今回は、ちょっとラッキーでした。私が萌ちゃんと友達だったから」