スパダリ副社長の溺愛がとまりません！

タブレットを見ていたせいか、目が冴えてなかなか寝つけれない。ベッドのなかでボーッとしていると、お風呂を終えた亮平さんがやって来た。

「月曜日からこれだと、体がもたないだろ？ いくら金曜日が休みだからって」

と、彼は呆れた顔で私の隣で横になり、額にキスを落としてくれた。

「気になっちゃって……。今、イルビブと他の案件も抱えてるんです」

「そうなのか……。 貴也との仕事も大変だろ？ 金曜日のパーティーには、あいつは来ない予定だから安心して」

ギュッと私を抱きしめた亮平さんは、あっという間に眠りについた。亮平さんだってこんな遅い時間まで仕事で大変なのに、私がこうやって側にいることを望んでくれる。

そんな彼の心を離したくないし、奪われたくもない。自分がこんなに独占欲の強いタイプだとは思わなくて、驚いてしまうけど。

萌さんの話は、まだ切り出さないでおこう。政略結婚の話だって、誤解かもしれないし。

もう少しだけ、様子をみてみよう。そう決めて、目を閉じた。

亮平さんの温もりを感じていると、ぐっすり眠れそうーー。