甘くもビターな恋の味。

「千夜、制服似合うねえ」








私の元へかけて来た真琴がそんなことを言う。








「そうかな?真琴の方が似合ってると思うよ。」








そう口にしてすれ違う人が、みんな真琴を見ているのに気づき隣にいるのが申し訳なくなりながら二人並んで歩き受付場所に向かう。








「いやいや、お世辞はいいって!
そういえば、噂で聞いたんだけどさ…」








私はお世辞を言ったつもりは無いのに…








って、もう噂があるの!?








「新入生にイケメンがいるらしい!
しかも2人!!」








あー。イケメン系列だから真琴が知ってるわけだ。








真琴はモテるのに自分のかっこいいと思った人しか好きにならない。








だから、イケメン情報はいち早く知っている。







ほかの男子は友達としてしか見てないから、真琴を好きになった人は大変だなって思う。








「そーなんだ。私はあんまり興味ないけどね…」








私は思ったことを口にする。
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