甘くもビターな恋の味。
「えー! イケメンだよ、イ・ケ・メ・ン。憧れるなあ…
って、千夜危ない!」
真琴の方を見て歩いていた私は前を見ていなくて、真琴に言われた時には
''ドンッ''
前にいた人にぶつかって尻もちをついてしまった。
「ごめんなさい…」
ぶつかってしまった申し訳なさと、人見知りの性格で声が小さくなってしっまった。
「大丈夫?ちゃんと前見て歩かないと危ないよ?」
そう言って手を差し伸べてくれたのはぶつかってしまった人の隣の人で
「すみません…」
差し伸べてくれた手をはねる分けるわけにもいかず、私はその手をとった。