サクラチル

恋空

恭也side



「奏か事故に遭った。」



電話から聞こえる声は残酷なくらい冷酷な声だった。



あいつが事故したなんて聞いて焦ってるはずなのにどこか冷静で。



「おい、恭也きいてんのか?」



「あぁ、聞いてる」



病院にこい。



たったそれだけのことを伝えるとプツンと電話が切れる。

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