サクラチル
「ねぇ、奏。



苦しい。苦しいよ…」




呟いた言葉は、誰にも届くはずなく暗闇の中へと消えていく。



ふと、顔をあげれば夢で見た時の2人の写真が飾ってあって。



それを見る度、もう傍にはいない。



そう強く感じて胸が張り裂けそうになってどうしようもなく、息苦しい。
< 138 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop