サクラチル
時計台の下で奏を待つも奏は一向に来ず



約束の時間から既に1時間が経過していた。



もう一度スマホを見る。



だがメールは何も届いていない。



もう何度目かわからない奏へ電話を鳴らすが出る気配もない。



ふぅ。と白い息を吐いて静かにコートのポケットにスマホをしまった。
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