サクラチル
奏になにか、あったのかな。



考えるのは奏の事ばかりで、次々と悪い方へ考えてしまう。



奏は、来ないんじゃないか。



何度も思い浮かんでは否定していたが



もう否定しながらも受け入れるしかなくて



足取りをふらつかせながら近くの小さなカフェに入った。



自然と、時計台が見える位置に座ってしまう私はきっと正真正銘の馬鹿だ。
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