サクラチル
その日は特に何も無くていつも通りの日常が過ぎ去って言った。




奏のいないこと以外なにも変わらない日常



きっと、何ヶ月か経てばそれが普通になるんだろう。



なんて考えて胸を痛くする。



あの日から私の時は止まったまま。



あんなにキラキラしてて、楽しかったはずの学校は辛うじて行ってるが




授業にはほぼ出ず屋上で空を見ていた。



学校に来る意味も、教室へ行く意味も今の私には無かった。



それほど、奏の存在は大きくて




胸にぽっかりと大きな穴が空いたみたいだった。
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