サクラチル
「奏、」



今日もまた静かに彼を思って涙する。



泣いたって無駄なのに。



あと何回涙を流せば報われる?



あと何回願えば奏は戻ってくる?



そんなの、何回願っても、泣いても叶うはずないのに。



今日もまた、何も変わらない日常をただ過ごす。
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