サクラチル
2人で満開に咲いた桜並道を並んで帰り道を歩く。



「可愛いこと言うね。でも、それだと俺が勝手に決めちゃうけどいいの?」



「別にいいよ。」



その反応が悪かったのか歩いていた足を止めて



「本当にいいの?」



と眉を下げて困ったように聞いてくる。



それが何だか可笑しくて



「奏がいるだけでいいの。」
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