サクラチル
「いつ、交通事故にあったの?」



「琴音とのデートに向かっている最中だそうだ。」



その言葉を聞いた瞬間自分を、酷く恨んだ。



「トラックとの接触だった。



生きていても、元の生活ができるとは限らない。」



「それじゃあ、剣道は…?」



「目を覚まさない限り分からないが…」



その言葉は最後まで語られることは無い。
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