サクラチル
思わず、その場に立ち竦む。



「奏…?」



信じたくなくて思わず声を掛けるが返事が返ってくることは無い。



目の前にいる彼が奏だと信じられなくて



何度も、名前を呼ぶ。



でも、1度も返事は返ってこくることはなく静かな病院の廊下に私の声だけが響く。



そして、頬を伝って零れる涙。
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