サクラチル
あのまま一晩たちやっと一般病棟に移された。



だが、奏が起きることはなく奏の顔を覗けばどこか青白い顔をしていた。



体全体にはたくさんの包帯がしてあって



手術が終わったとは思えないほどとても痛々しく、



交通事故がどれだけ酷かったのか思い知る。



静かに奏の隣に椅子を出し



そのまま奏の手を祈るような思いで握りしめていた。


< 46 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop