サクラチル
いつ目を覚ますか先生にも分からない。



それが明日かもしれないしひょっとしたら目覚めないかもしれない。



言葉にして初めて涙が溢れ出てきた。



どこか、まだ否定して直ぐに目を覚ますと決めつけて現実から遠ざけていた。



流れ出さないよう、顔を上げる。



でも目に溜まった涙は目尻を伝ってポタリと零れていった。
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