サクラチル
「ごめんなさい、私のせいです。」



「琴音ちゃん…」



「私とのデートに来る途中で事故にあったんです。本当にごめんなさい。奏をこうしたのは私です。」



「大丈夫よ、琴音ちゃん。大丈夫。



誰もあなたのせいだなんて責めないわ。」



辛いはずの奏のお母さんが私を抱き締め、背中をポンポン叩いてくれる。



「1人で背負わせてしまってごめなさい。



ありがとう。かなちゃんはきっと目を覚ますわ」
< 53 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop