サクラチル
そして暫く奏のお母さんの胸の中でずっと、謝っていた。



落ち着いた頃になって「そうだ!」と身体を離した。



「あなた、ご飯食べた?」



「ずっと、奏の側にいたので食べてないです。」



「そうよね。じゃあ奏がいつ目を覚ましても良いように食べて力をつけましょう。」


「あ、えっと…」



「奏が目を覚ました時、琴音ちゃんが元気じゃないと奏も心配しちゃうでしょ?」
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