サクラチル
「俺の、恋人?」



「おれ、の…?」


呟くように言った彼は私の髪をなでていた手を止めると、突然頭を抱え苦しそうに顔を歪めた。



そして、私の目を見てハッキリと否定した。



「違う、俺の、彼女は…」



「えっ…」



「君、じゃない」
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