サクラチル
「私の事だけ忘れたんですか?」



「非常に残念ですが、




あなたの事だけ忘れてしまったそうです。 」



ハッキリ告げられる。



病室の空気が一気に重くなる。私は顔を覆い、涙を流した。



辛かった。



私と出会った日も、過ごした日も全て忘れてしまうなんて、辛い以外に当てはまる言葉がない。
< 68 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop