サクラチル
「そろそろ、本当にお別れにしようか。」



これが本当に最後だと言い聞かせて言葉を繋ぐ。



「奏、愛してる。」



最後にそっとキスをした唇は涙の味がした




真っ白なカーテンが風で揺れ、



ぽつりぽつりと雨が降り出しやがて先が見えないほどの土砂降りになった。



まるで、終わりだと言わんばかりに。
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