君の声が、僕を呼ぶまで
あぁ、こんなにも彼女をハッキリと見たのは、入学式で初めて彼女を見た時以来だ。

時間を忘れて見惚れるとは、こんな感じの事を言うんだろう。


こっちを見て欲しい。

でも、やっぱり、気付かないで欲しい。


何故だろう。

この気持ちは恋だと思う。

でも、彼女をそんな目で見てはいけない気がした。


神聖で不可侵的存在。


これは、恋焦がれている、そんな気持ちに近いのかもしれない。

だから、こうやって、彼女の姿を見ているだけで幸せなんだ。
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