君の声が、僕を呼ぶまで
塚原先生がいない事を教えようと思ったけど、面識がない男の僕が言うのは野暮ったいかな。

それに、沙羅の友達の植木さんが、ちゃんと伝えてくれるだろうし。


それにそれに、僕は僕で、早く相川さんのところに行きたい。


僕は書類の入った封筒を改めてしっかりと抱え、沙羅達が向かってくる方とは逆へと走り出した。
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