君の声が、僕を呼ぶまで
…2人はあっさりと見つかった。


塚原先生は、長身に白衣だから、言わずもがな、目立つ。

でもそれ以上に、きっと僕には、相川さんに限り、特別な能力が備わっていると思う。


お揃いの制服を着ている女子達の中に混ざっていても、全く知らない私服姿で街の雑踏を歩いていても、きっと、見つけられる。


何故だか分からないけど、そんな自信がある。


「塚原せんせ…」

あくまで、先生に声をかけようとした時。
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