君の声が、僕を呼ぶまで
「っわぁ!?」

「えー、驚きすぎじゃない、どうしたの?」


「あ、えっと、これ…」

書類の入った封筒を渡すと、

「あぁ、山崎さんの…」

受け取って、中身をパラパラ確認する。


「山崎華さん。そのうち飯田君のクラスに復帰するから、仲良くしてあげてね」

「はい…」


「じゃ、ありがと」

封筒で、僕の頭をポンポンと軽く叩いて、塚原先生は保健室の方へ戻ろうとした。


「あ、先生!」

「ん?」

「沙羅…あ、えっと、怪我した子が保健室に行ってました」


「あらら。じゃあ早く戻らないとだね。ありがとー」

ひらひらと手を振りながら、今度こそ先生は戻っていった。
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