君の声が、僕を呼ぶまで
『ごめん、冗談だよ。陽ちゃんが悪かったんじゃないし』

『でも…』

『大丈夫、これから休んだ分の隙間を埋めていかなきゃって楽しみな反面、ちょっと不安になってるだけだよぉ(><)』


そうだよな。

俺なんかより、ずっと我慢してたのは華の方だ。

いや、この事だけじゃない、小さい頃から何度もこういう事はあった。


俺は沙羅が一番大事。

沙羅は、俺の事も大事に想ってくれているだろう。


でも、華は、今は俺の事が必要。

久しぶりの学校に慣れるまで。

せめて、2年生のクラスで仲良しの友達が出来るまでは、俺が面倒見てやるのが一番だよな。


『分かった、明日7時に迎えに行くから』

『え、ほんとにいいの!?』
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