君の声が、僕を呼ぶまで
●小春と華は、雪色が好き
何だか、気持ちの向かう先が、同じような匂いがした。
私は単純だから、そう思った理由も、すごくシンプル。
「山崎華よ、よろしくね」
そう言って、山崎せんぱ…華ちゃんは、手を差し出した。
私は、いつも通り少し躊躇ったけど、おそるおそる手を伸ばす。
「……」
黙っている華ちゃんの視線が痛い。
あとちょっとで、右手の中指が華ちゃんの右手に触れる…。
もうちょっと、もうちょっとなのに。
私の指は震えて、華ちゃんの右手を捉えられない。
「………」
華ちゃんの視線が、さっきよりも重たくなってきているように感じる。
そうだよね、よろしくの握手もまともに出来ない子なんて…
これから上手くやってけるのかな…
やっぱり、怖い…
突然、華ちゃんが、差し出していた手を無言で振りかざした。
私は単純だから、そう思った理由も、すごくシンプル。
「山崎華よ、よろしくね」
そう言って、山崎せんぱ…華ちゃんは、手を差し出した。
私は、いつも通り少し躊躇ったけど、おそるおそる手を伸ばす。
「……」
黙っている華ちゃんの視線が痛い。
あとちょっとで、右手の中指が華ちゃんの右手に触れる…。
もうちょっと、もうちょっとなのに。
私の指は震えて、華ちゃんの右手を捉えられない。
「………」
華ちゃんの視線が、さっきよりも重たくなってきているように感じる。
そうだよね、よろしくの握手もまともに出来ない子なんて…
これから上手くやってけるのかな…
やっぱり、怖い…
突然、華ちゃんが、差し出していた手を無言で振りかざした。