君の声が、僕を呼ぶまで
雪人先生が、私の頭をポンポンと撫でる。

チラっと見上げると、そこには優しく微笑む雪人先生の顔。


一年間、ずっと見てきた、変わらない笑顔。

大好きな、笑顔。


だから、華ちゃんの気持ちも分かった気がする。


同じ方向を向いているもの。

その視線の先には雪人先生。


最初から、気になってた。

私の心の声と同じように『雪人先生』って呼ぶ。

大事に愛しそうにその名前を。



すごく単純な理由だけど、シンプルに、そう思った。


この笑顔に救われている仲間で、それでいて、格好いい言い方をすると…

多分、ライバルというやつ。
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