君の声が、僕を呼ぶまで
●ネコ柄の、絆創膏が、お守りです
雪人先生に初めて会ったのは、入学式の数日前。
私は、その時にはもう、自分の声を心の奥底に沈めていた。
せっかく受かった高校。
中学の最後は、まともに学校に行く事すら出来なかったから、家で必死に勉強した。
塾なんて、とても怖くて行けない。
それに、家で勉強してる方が、他の事を考えずに済む。
お父さんとお母さんも、懸命にサポートしてくれた。
まだ今より少し小さかったサラも、ずっと私の隣にいてくれた。
だから、高校に受かった時も、皆、私以上に喜んでくれた。
高校に、行きたい。
出来る事なら、多くの人がそうであるように、ごく当たり前に。
私は、その時にはもう、自分の声を心の奥底に沈めていた。
せっかく受かった高校。
中学の最後は、まともに学校に行く事すら出来なかったから、家で必死に勉強した。
塾なんて、とても怖くて行けない。
それに、家で勉強してる方が、他の事を考えずに済む。
お父さんとお母さんも、懸命にサポートしてくれた。
まだ今より少し小さかったサラも、ずっと私の隣にいてくれた。
だから、高校に受かった時も、皆、私以上に喜んでくれた。
高校に、行きたい。
出来る事なら、多くの人がそうであるように、ごく当たり前に。