君の声が、僕を呼ぶまで
結局、クリスマスも、お正月も、冬休みも、全部、どっかいっちゃった。
「このままだと、華、3年生になれないのかなぁ」
3学期も半分が終わった。
毎週お見舞いに来てくれる雪人先生に、ボソッと言った。
「山崎さんが諦めさえしなければ、3年生にはなれるよ」
「ほんと!?」
「もう一回2年生をすれば、ね。周りの友達は先に3年生になって、山崎さんは1年遅れになっちゃうけど。だから、それでも諦めずに学校を辞めずに、だったらだよ」
「諦めない! 華、3年生になりたい! ううん、学校に行きたい!」
躊躇わずにそう言った華を見て、雪人先生の方が、一瞬、言葉に詰まったみたい。
「山崎さんは、強いねぇ。俺なんかより、ずっと」
「…?」
雪人先生が、ちょっと寂しそうな顔をした気がしたけど。
「このままだと、華、3年生になれないのかなぁ」
3学期も半分が終わった。
毎週お見舞いに来てくれる雪人先生に、ボソッと言った。
「山崎さんが諦めさえしなければ、3年生にはなれるよ」
「ほんと!?」
「もう一回2年生をすれば、ね。周りの友達は先に3年生になって、山崎さんは1年遅れになっちゃうけど。だから、それでも諦めずに学校を辞めずに、だったらだよ」
「諦めない! 華、3年生になりたい! ううん、学校に行きたい!」
躊躇わずにそう言った華を見て、雪人先生の方が、一瞬、言葉に詰まったみたい。
「山崎さんは、強いねぇ。俺なんかより、ずっと」
「…?」
雪人先生が、ちょっと寂しそうな顔をした気がしたけど。