君の声が、僕を呼ぶまで
「じゃ、また明日、学校でね」

雪兄ぃが部屋を出ようとした時。

「さっきの…」

「何?」

「冬島先輩が、保健室に送り迎えしてる子って…相川さん?」


雪兄ぃは、一瞬、キョトンとしたが、

「ううん、別の子」

と、クスっと笑った。


「そういえば、こないだ桜子が声をかけてあげた時、小春ちゃん、すごく嬉しそうだったよ。徐々に慣れていけばクラスにも戻れるだろうし、桜子、顔出しに来てあげなよ」

「えっ?」

「…そうすれば、冬島君にも会えるかもだし。じゃね、明日保健室で待ってるから」
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