君の声が、僕を呼ぶまで
…ごめんね、小春…
「僕のせいで」
「…ううん、サラのせいじゃ、ないよ」
僕の言葉が初めて通じて、小春の心の声が初めて聞こえた。
僕の言葉は、小春にだけ通じる。
小春の声は、僕にだけ聞こえる。
僕と話すようになって、少しずつ小春の顔に明るさは戻っていった。
「小春とサラは、まるでお話をしているみたいね」
お母さんが笑いながら言うと、小春は強く頷いた。
「サラ、小春といっぱいお話ししてあげてね」
「ニャー」
僕も、力強く頷いた。
「そういえば、サラの名前だけど、“サラブレッド”じゃなくて、こういうのはどうかしら?」
僕に、暖かい場所と、名前と、家族をくれた小春。
だから、小春にも、暖かい世界を思い出して欲しい。
お母さんも、お父さんも、僕も、小春に望んでいる事は、同じなんだ。
そして、きっと、この桜子という子も。
「僕のせいで」
「…ううん、サラのせいじゃ、ないよ」
僕の言葉が初めて通じて、小春の心の声が初めて聞こえた。
僕の言葉は、小春にだけ通じる。
小春の声は、僕にだけ聞こえる。
僕と話すようになって、少しずつ小春の顔に明るさは戻っていった。
「小春とサラは、まるでお話をしているみたいね」
お母さんが笑いながら言うと、小春は強く頷いた。
「サラ、小春といっぱいお話ししてあげてね」
「ニャー」
僕も、力強く頷いた。
「そういえば、サラの名前だけど、“サラブレッド”じゃなくて、こういうのはどうかしら?」
僕に、暖かい場所と、名前と、家族をくれた小春。
だから、小春にも、暖かい世界を思い出して欲しい。
お母さんも、お父さんも、僕も、小春に望んでいる事は、同じなんだ。
そして、きっと、この桜子という子も。