君の声が、僕を呼ぶまで
心配して、小春の様子を見に来てくれた子。
こないだ、この子の事を小春が嬉しそうに話していたのを覚えてる。
小春は、クッションに顔を埋めて、ベッドの隅にうずくまったまま。
「ねぇ、小春。あのね、私、【サクラ】なの」
小春は何も反応しない。
「…分かるよね、ずっと画面越しに話してた、【サクラ】だよ」
それを聞いた時、小春の肩が跳ねた。
「…【サラ】は、小春、だよね?」
またしばらく顔を埋めたままだったけど、やがて、小さく頷いた。
「【サラ】の声は、ちゃんと【サクラ】に届いてる。きっと何処かにいる【アキ】にだって」
小春は、桜子の言葉に、じっと耳を傾けているようで。
「小春の声も、ちゃんと私に届くよ」
桜子は、小春の心に語り掛けるように言った。
「私は、絶対に、小春の、味方だから」
こないだ、この子の事を小春が嬉しそうに話していたのを覚えてる。
小春は、クッションに顔を埋めて、ベッドの隅にうずくまったまま。
「ねぇ、小春。あのね、私、【サクラ】なの」
小春は何も反応しない。
「…分かるよね、ずっと画面越しに話してた、【サクラ】だよ」
それを聞いた時、小春の肩が跳ねた。
「…【サラ】は、小春、だよね?」
またしばらく顔を埋めたままだったけど、やがて、小さく頷いた。
「【サラ】の声は、ちゃんと【サクラ】に届いてる。きっと何処かにいる【アキ】にだって」
小春は、桜子の言葉に、じっと耳を傾けているようで。
「小春の声も、ちゃんと私に届くよ」
桜子は、小春の心に語り掛けるように言った。
「私は、絶対に、小春の、味方だから」