君の声が、僕を呼ぶまで
中学の時の噂?
「お前が可愛いこぶってるとか、男子に色目使って甘えてるとか、だろ」
「ほら、知ってるじゃん」
「でも、お前が誰かを傷付けたなんて話は一度も聞いた事ない」
その言葉に、山崎先輩が僅かに反応した。
「…だって、今までの戦いは、誰かを傷付ける必要がなかったもの」
「…戦い?」
私はその言葉の意味が分からず、思わず聞き返してしまった。
また、初めて会った時と同じように、山崎先輩がジットリと私を見る。
「これは居場所を守る戦いなの。それは華には絶対に必要だし、誰もがそうやって戦ってる」
ジットリとした目は、少しずつ、鋭さを増す。
「今までは、居場所を作って守り抜く戦いだった。ちょっとそこに華の居場所を作っていいですかって、そうやって得た場所を守って」
少しずつ、山崎先輩の言葉にも力が入ってくる。
「でも、今回は違うの。華が作って守っていた居場所を小春っちが奪った。だから、華は、それを奪い返さなきゃいけなかった。奪い返すって事は、そこにいる人を排除するって事なの。蹴落としてでも、そうしないと、戻って来ないし守れない」
「お前が可愛いこぶってるとか、男子に色目使って甘えてるとか、だろ」
「ほら、知ってるじゃん」
「でも、お前が誰かを傷付けたなんて話は一度も聞いた事ない」
その言葉に、山崎先輩が僅かに反応した。
「…だって、今までの戦いは、誰かを傷付ける必要がなかったもの」
「…戦い?」
私はその言葉の意味が分からず、思わず聞き返してしまった。
また、初めて会った時と同じように、山崎先輩がジットリと私を見る。
「これは居場所を守る戦いなの。それは華には絶対に必要だし、誰もがそうやって戦ってる」
ジットリとした目は、少しずつ、鋭さを増す。
「今までは、居場所を作って守り抜く戦いだった。ちょっとそこに華の居場所を作っていいですかって、そうやって得た場所を守って」
少しずつ、山崎先輩の言葉にも力が入ってくる。
「でも、今回は違うの。華が作って守っていた居場所を小春っちが奪った。だから、華は、それを奪い返さなきゃいけなかった。奪い返すって事は、そこにいる人を排除するって事なの。蹴落としてでも、そうしないと、戻って来ないし守れない」