君の声が、僕を呼ぶまで
「そして、山崎さんのように、ここを大事に想ってくれてる人もいる」
「ここは、いろんな顔と役割を持ってて、いろんな人に、その居場所を解放してるんだよ。その用意されてるスペースの数に限りはなくて、人がいるだけ、いくつでも受け入れられる」
「それは、保健室に限らなくて、誰もがどこかに、気持ちの拠り所を持ってるんだ」
雪人先生は、1つ1つ噛みしめるように語る。
「…雪人先生も?」
「もちろん。ただ、俺だって、何度も迷って間違って、辿り着きたかった場所と違うところに居場所を求めてたりしたけどね」
少し、バツが悪そうにいう。
後ろで桜子ちゃんが、複雑で困ったような顔で笑った気がする。
「でも、華が本当に守りたい場所は、この保健室の中で無限に存在を許されてる場所じゃないの」
「雪人先生の、一番。華が本当に守りたいものは、この世でただ一つしかない、雪人先生の一番っていうポジションだよ。それを後からきた小春ちゃんが邪魔したんだよ?」
華の本当の想いは、ずっとそれだけなの。
「ここは、いろんな顔と役割を持ってて、いろんな人に、その居場所を解放してるんだよ。その用意されてるスペースの数に限りはなくて、人がいるだけ、いくつでも受け入れられる」
「それは、保健室に限らなくて、誰もがどこかに、気持ちの拠り所を持ってるんだ」
雪人先生は、1つ1つ噛みしめるように語る。
「…雪人先生も?」
「もちろん。ただ、俺だって、何度も迷って間違って、辿り着きたかった場所と違うところに居場所を求めてたりしたけどね」
少し、バツが悪そうにいう。
後ろで桜子ちゃんが、複雑で困ったような顔で笑った気がする。
「でも、華が本当に守りたい場所は、この保健室の中で無限に存在を許されてる場所じゃないの」
「雪人先生の、一番。華が本当に守りたいものは、この世でただ一つしかない、雪人先生の一番っていうポジションだよ。それを後からきた小春ちゃんが邪魔したんだよ?」
華の本当の想いは、ずっとそれだけなの。