君の声が、僕を呼ぶまで
「ちょっときつい言い方をすると、山崎さんは、そのポジションにいたわけじゃないよね」

「それは、小春ちゃんも同じ。小春ちゃんだって、俺の一番っていうポジションではない。だから、山崎さんが小春ちゃんを傷付けてでも守りたい場所なんて、最初からなかったんだよ」


「だって雪人先生は、華の事、何でも分かってくれて…」


「山崎さんが、病気で学校になかなか行けない寂しさは、少しは分かると思うよ。病気で死んだ妹がそうだったから」

雪人先生の死んじゃった妹?

初めて聞いた。

華と同じように、病気だったんだ…。


「だから俺も、この場所を守らなくちゃいけないって思い出したんだ。この場所を必要としてる子達を守る戦いを俺もしてるんだよ」
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