君の声が、僕を呼ぶまで
ようやく慣れてきた光は優しい眩しさへと変わり、ぼんやりとしていた意識を撫でるように揺り起こす。


私は一つ伸びをしてから体をひる返し、まだベッドの上に横たわっている相棒…
…いや、大事な存在である唯一の『親友』に声をかけた。



「おはよう、サラ」

「んん、もう朝?眩しいよ、小春…」

「ほら、起きて。朝ご飯食べにいこ?」



トントントン・・・

階段を降りてリビングへと顔を出すと、焼き立てのパンの香ばしい香りが鼻をくすぐる。
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