君の声が、僕を呼ぶまで
「【サクラ】も、【サラ】が誰かって、気付いてたんだね…」
思い当たる節は、何となくいくつかあって。
保健室で嬉しそうにしていた事。
保健室で嬉しい事があったと言っていた事。
『気持ち悪い』という言葉が、現実で声を閉ざしている彼女にとって、どれだけ重く残っているかという事。
僕は相川さんを見てたから。
【サクラ】も、相川さんの近くにいたから。
だから、気付いたんだ。
「僕が【アキ】だって分かったのは何で?」
「小春の事があってから『智秋が落ち込んでる』って沙羅が心配してて。智秋のその傷は自分にも責任があるからって、【アキ】の心配ばっかしてる」
…誰かが口にするのを聞くと余計に実感する。
やっぱり沙羅は、負い目を感じ続けてる。
「それで、冬島先輩と別れるって相談されて」
「え…?」
「その時に、沙羅が少しだけ、2人の中学の時の話もしてくれた。その話が【アキ】の話と一致して」
思い当たる節は、何となくいくつかあって。
保健室で嬉しそうにしていた事。
保健室で嬉しい事があったと言っていた事。
『気持ち悪い』という言葉が、現実で声を閉ざしている彼女にとって、どれだけ重く残っているかという事。
僕は相川さんを見てたから。
【サクラ】も、相川さんの近くにいたから。
だから、気付いたんだ。
「僕が【アキ】だって分かったのは何で?」
「小春の事があってから『智秋が落ち込んでる』って沙羅が心配してて。智秋のその傷は自分にも責任があるからって、【アキ】の心配ばっかしてる」
…誰かが口にするのを聞くと余計に実感する。
やっぱり沙羅は、負い目を感じ続けてる。
「それで、冬島先輩と別れるって相談されて」
「え…?」
「その時に、沙羅が少しだけ、2人の中学の時の話もしてくれた。その話が【アキ】の話と一致して」