君の声が、僕を呼ぶまで
「2人とも、小春のためにありがとうね」
お母さんが言う。
いつもと変わらない声なのに、いつもより、泣きそうな声に聞こえた。
私は、何となく気恥ずかしくて、久しぶりに、もたもたと靴を履く。
「ほら、小春。お待たせしてないで」
前は、子供みたいに、靴を履いた後も渋って、玄関に座ったままだったけど。
同級生の前で、そんな子供っぽい事、したくない。
お母さんが言うように、迎えに来てくれてる2人を待たせるのも悪い。
それに…学校に、行きたい。
チラっと顔を上げると、飯田君と目が合った。
せっかく上げた顔を、また下に向けてしまう。
立ち上がるタイミングを逃しちゃった…。
お母さんが言う。
いつもと変わらない声なのに、いつもより、泣きそうな声に聞こえた。
私は、何となく気恥ずかしくて、久しぶりに、もたもたと靴を履く。
「ほら、小春。お待たせしてないで」
前は、子供みたいに、靴を履いた後も渋って、玄関に座ったままだったけど。
同級生の前で、そんな子供っぽい事、したくない。
お母さんが言うように、迎えに来てくれてる2人を待たせるのも悪い。
それに…学校に、行きたい。
チラっと顔を上げると、飯田君と目が合った。
せっかく上げた顔を、また下に向けてしまう。
立ち上がるタイミングを逃しちゃった…。