君の声が、僕を呼ぶまで
相川さんの欠席届は溜まっていく。


嫌々文句が溜まりやすい学校にですら、当たり前に通いたいという憧れを持つ人達がいる事を知っている。

理由は様々だけど、周りが思っているより、そうする事は容易くない。


保健室に通っているだけでも、きっと、すごく頑張っているんだろう。

雪兄ぃは、そういう子達を支えようとしている。


あの日、誰よりも泣きながらうずくまっていた雪兄ぃも、心の奥底にたくさんの言葉を飲み込んで、ここまで来たんだろう。


…悔しいけど、夢を叶えた雪兄ぃは、やっぱり大人だ。
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