君の声が、僕を呼ぶまで
揺れる髪が、可愛い。

大きな瞳が、可愛い。

小さな唇が、俺の名前を呼ぶ形に動くのが、すごく可愛い。


その可愛い声で、もっともっと、俺の名前を呼んで欲しい。



僅か6人の新入部員。

名前と顔を一致させるのは、容易かった。


-夏野沙羅


何だよ。

俺の“冬”と同じように、苗字に“夏”が入ってるだなんて。


一目惚れするべくしてした、運命ってやつなんじゃないか?
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