幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
嵐どころか竜巻のごとく、告白し去って行った飛駒。
残された私の心は、嵐のせいでしっちゃかめっちゃか。
今日一日では、到底片付けられないぐらい、心の中を荒らされてしまった。
いつ帰るか分からない飛駒の為に、作ったおかずをラップしてから寝付けないながらもベッドに入ったのだった。
「みゆおねえちゃん、おっはよーう」
「……あれ?」
まだ着替えてもいなかった私は、一階のモニター前の葵くんを見て青ざめる。
寝過ごした!
「ごめんね。おばあちゃんの容体がよくなくて病院に今から行かなくちゃいけないのよ」
そこには飛駒と瞳さんのお母さんが申し訳なさそうに立っていた。
「今開けます!」
二人がエレベーターで此処に来るまで一分もない。
慌てて私は部屋を片付けたのだった。