【溺愛症候群】



 右端に座っていた白色のところに束が来て、なめらかに後ろに回される。

 束を渡すときに白色が振り向いたとき、視線が一瞬交わって、すぐに離れた。


 前を向くときに胸元で揺れる、白の上の赤い林檎が目に焼き付いた。




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