湖都子のポエム6

涙の向こう側


嫌なこともいっぱいあったけど
これも私の生活の一部なんだ
代わりのない私だけの人生

嫌なこともあったけど
幸せなこともあった

心に向き合う
思い出になっても忘れないように
会えない日も大切に生きていこう

いつかはこの関係も変わっていくってわかってる
でも今はこのままでいいなら……
この温かな日々
幸せな日々を守りたい
___________________________________________
兄と暮らす日々。だけど、また今までのように……

1人になると、色んなことを思い出して、寂しくなった。人気のない、近所の公園のベンチ……ただ涙が出てくる。

「キミ……どうしたの?」
「な……なんでもないんです……」
誰かに声をかけられた。でも、涙で顔がわからない。男の人みたい……
「何があったかわからないけど、泣いてる人をほうっておけないよ。」
知らない人の前で恥ずかしい……
ギュッと抱き締められた彼の胸が広くて、心地よくて……
すがる胸があたたかくて、離れられなかった。

まるで子供をあやすように、頭をポンポンとたたかれた
「体が冷えてるね。コーヒーでも飲む?」
公園の自販機で、あったかいコーヒーを買ってきてくれた
あったかい……心にまでしみわたるあたたかさ……
「ありがとうございます。もう大丈夫です。」
涙をぬぐい、立ち上がり、家へ向かった。

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