湖都子のポエム6

伝えられない恋心

初めて会ったときから
気になる存在だった
いつもお前って昔からほっとけなくて……

ずっと一緒にいると思ってた
だけど別れの時は訪れた

またあんなことが起きないとも限らない
伝えられない恋心
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和の妹の美緒。子供の頃から俺達の後をついてきた。毎日のように遊んでた。あの日まで……母親と家を出て行った美緒。ずっと一緒にいると思ってたけど、いなくなってしまった。

高校の友達と遊んでた時に、まさかの再会……たまたま和と美緒が会っているところだったみたいだ。それから、みんなで遊ぶ時に、たまに美緒もきた。美緒が高校生になったら告白するつもりだった。でもなかなか言い出せなかった。そのうちに、美緒に彼が出来たと聞いた。俺にも彼女ができても、いつも美緒ののとを思い出していた。別の女と付き合っても、別れて……やっぱり俺には美緒しかいないって……どうしようもなく好きなんだ……

告白して、ふられたら?嫌われちゃうかもしれない。あの時みたいにはなれてしまうかもしれない。いつまでも昔のことをひきづって……後悔して……そらなら……このままでいい……このまま一緒にいたい。

だけど、なんか最近……美緒の様子がおかしい。雅樹を見ているような……
「美緒、雅樹が気になる?」
相変わらず女の子が群がってる。
「アキちゃん……あのね……」って、雅樹に告白されたことを相談された。やっぱり、俺って男として見られてないんだな……
「アイツ、大学のときから付き合ってる子いるはずだよ。今も、同じ会社なんじゃないかな……」
「……え?じゃ、なんで私に??」
「わかんないけど、彼女がいるヤツ……やめとけ……」
「……うん……」
っか……お前って鈍感だよな……俺の気持ちには全く気づかないし……男のことで相談してくるし……伝えられない恋心




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