湖都子のポエム6

ハラハラドキドキ


今に始まったことじゃないけど
お前はわかってない
自分がどれだけかわいいかわかってない
かわいいの自覚してないし……

もう少し自分の姿……自覚しろよ
悔しいから言ってやんない……
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毎日電話してるけど、会えないなんて……会いたくて……会いたくて……

ちゃんと付き合いはじめて、初めてのデート。駅で待ち合わせ。仕事で待ち合わせの時間に遅れた。急いで駅に向かう。駅前で男たちの視線の先には、美緒……な……なんであんなにかわいい格好してんだよ。

男から声かけられてる。
「ねぇ、キミ。連絡先教えてよ。俺とどこか行かない?キミみたいな子……好きなんだよね。」
「ごめんなさい。待ち合わせしているので……」
「えー、でもキミずっと1人ざゃない?すっぽかされたんじゃないのー?」

ちょっと大きな声で
「ごめん美緒。遅れた。仕事がのびちゃって……」
「遅いよー。それなら、連絡してくれたらよかったのに」
声かけてた男が……すごすごと消えていった。
「誰かと話してたの?」
「なんかの勧誘かな?」
おい……ナンパって気づいてないのか……?
「そうは見えなかったけど……」
「え?じゃ、ずっと待っていたから、同情して声かけてたのかな?恥ずかしー」
もしかして、今までもこんなことあったんじゃ……?不安になってきた。
「美緒、ナンパされたこととかある?」
「あるわけないじゃん……私なんて誰も相手にしないよ」
「そうか……それにしても、今日はかわいい格好だな」
「そう……嬉しい」
ふわりと微笑んだ。ますますかわいい。ドキューン……ちらちらと男が美緒を見てる。
「いつものままでいろって……いつものが美緒に似合ってるよ」
「ひどい……かわいい格好しても、私に似合ってないって言いたい……の?」
「美緒はいつものままで十分かわいいよ」
「かわいいなんて、お世辞でもうれしい。」
本当……かわいいの自覚してくれよ。周りの視線に全然気づかないのか?あちこち妬いてまわらなきゃいけなくなるよ。俺のものだって主張するように、手をつないで歩きはじめた。

早く2人になりたい。
カラオケボックスの部屋に入った。やっと2人になれた。
「やっと2人になれたね」
美緒をギュッと抱き締めた。
「うん……なんか変な感じだね。アキちゃんと付き合うなんて、考えたことなかった……のに……」
「いつまで待たされるかと思ったよ。あの時告白してよかったよ。なぁ……美緒……俺のこと好き?」
「好きっ……大好きっ……」
「俺も好き……だから、俺のものになってろ……」
「アキちゃんも、私のものだよ」
「俺は美緒だけのものだよ。キスしたい。」
頬を赤らめる美緒。誘ってるようにしか見えない。かわいすぎ……
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